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アルフレッド・スティーグリッツ(Alfred Stieglitz

1864‐1946) 目次に戻る

20世紀初めにニューヨークを拠点に活躍したアメリカの写真家であり、「291」と呼ばれるギャラリーの主催者であった。セザンヌ、マティス、ピカソなどの当時の最先端のヨーロッパ絵画をアメリカに紹介する一方、アメリカ独自の写真や絵画芸術の発展に尽くした。二人目の妻は画家のジョージア・オキーフ(フッターの右下の人物)。彼と交友のあった画家、写真家、作家には、ウォルドー・フランク、フランク・ローゼンフェルド、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ、アーサー・ダヴなどが含まれる。

『触れることのモダニティ』においては、彼らが共有していた集合的な言説として触覚的なイメージや言葉があったということを示す。それは、新しいアメリカという国家の芸術的な基盤となる感覚として、彼らに捉えられていたのである。さらには、ジョージア・オキーフの体現していた「女性的なもの」と触覚性の関わりを考察する。ナショナリズム、ジェンダー、芸術、の身体感覚との交錯にせまる。

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